・手元で細かく追い込みたい人=iZotope Ozone(プラグイン型)。DAW内で完結し、AIが提案したチェーンを自分で上書きできる。
・とにかく速く・DAW不要で仕上げたい人=LANDR(クラウド型)。アップロードするだけ。ただしミックスの粗も忠実に増幅しがち。
・CDプレス(DDP)まで一気通貫したい人=IK Multimedia T-RackS。マスタリング〜DDP書き出しが1つで完結。同人CD制作と相性◎。
・エンジニア監修の安心感が欲しい人=eMastered。手動パラメータ指定も可能。
・大原則:AIマスタリングは「良いミックス」を前提に効果が出る。 マスタリングで救えるのは最後の数%。
AIマスタリングとは?
楽曲(ミックスダウン済みの2MIX)を解析し、EQ・コンプレッサー・リミッターなどの最終調整を自動で提案・適用する仕組みのことです。
従来はマスタリングエンジニアの専門領域だった工程を、AIが数十秒〜数分で叩き台まで持っていってくれます。
個人的にも時短をメインであれば活用するのは大事。
強いて分類するなら、
- プラグイン型:DAWのマスターバスに挿して使う。後から細かく調整できる
- (例:iZotope Ozone、IK Multimedia T-RackS)
- クラウド型:ブラウザに2MIXをアップロードしてマスターをダウンロードする。DAW不要
- (例:LANDR、TuneCore(SOUNDRAW))
で分けられるかも。
タイプ別おすすめ早見表
| 目的・状況 | おすすめ | タイプ | 理由 |
|---|---|---|---|
| DAW内で細かく追い込みたい | iZotope Ozone | プラグイン | AI提案を自分で上書き可能。学習にもなる |
| とにかく速く量産したい | LANDR | クラウド | アップロードだけ。DAW不要 |
| CDプレス(DDP納品)まで完結したい | T-RackS | プラグイン/スタンドアロン | マスタリング〜DDP書き出しが1本で |
| リリースと同時に完結したい | TuneCore | クラウド | TuneCoreのサイトで完結する |
各サービスの特徴
iZotope Ozone(プラグイン型の定番)
マスターバスに挿し、Master Assistantがトラックを解析して全マスタリングチェーンを提案。
提案された各処理を自分で上書きできるのが最大の強みで、「AIに任せつつ最後は自分の耳で決める」という、あくまで自分の判断を大事にできるのが特徴。
自分もまずマスタリングの時は、Ozoneを挿してから考えます。
ボーカルと低中域のマスキング処理など、より踏み込んだ補正機能も搭載されています。
「なんかボーカル埋もれてるな…」にもほぼワンノブで解決するのはありがたすぎる。
DAW内で完結するため、修正のたびにアップロードし直す手間がありません。
マスタリングを“学びながら”やりたい人に最も向いてると思います。
👉入門として買いやすい Ozone 12 Elements
👉とりあえずある程度昨日は触りたい時の Ozone 12 Standard
👉全機能が使える Ozone 12 Advanced
予算に合わせて試してみる価値大いにあります。
LANDR(クラウド型の代表格)
完成した2MIXをブラウザにアップロードし、数分でマスターをダウンロード。
DAWが一切不要で、回転の速い制作(量産・デモ)に強い。
一方で、ミックスに問題があるとその問題ごと忠実に増幅してしまう傾向があるため、「マスタリングで粗を隠す」用途には向きません。あくまでミックスが整っていることが前提です。
IK Multimedia T-RackS(DDPまで一気通貫)
プラグインとしてもスタンドアロンとしても使え、AIアシスト(Master Match等)でチェーンの叩き台を作れます。
最大の差別化はDDP書き出しまで1つで完結する点。同人CDやプレス納品を視野に入れているなら、マスタリングから入稿データ作成までシームレスです。
T-RackSのDDP書き出しの詳細は「T-RackS 6でDDPを書き出す方法」で解説しています。
👉 IK Multimedia / T-RackS 6 Pro
TuneCore(エンジニア監修クラウド)
実は楽曲リリースディストリビューターの最大手、TuneCore Japanのサイトで自動マスタリングをブラウザ上で完結することができます。
AIマスタリングで失敗しないための3つの注意点
- ミックスが命
- AIマスタリングは最後の数%を整える工程。歪んだミックスを綺麗にはできません。マスタリング前にミックスを見直すのが先。
- 音圧を上げすぎない
- ストリーミングはラウドネスノーマライゼーションで音量が揃えられるため、過剰な音圧上げは無意味どころか音を痩せさせます
- 配信先の基準に合わせる
- Spotify/YouTube/Amazon Musicは約-14LUFS、Apple Musicは約-16LUFSが目安。納品先で最適値が変わります。
まとめ
AIマスタリングは「何のために使うか」で最適解が変わります。
DAW内で追い込むならOzone、速さ重視ならLANDR、CD納品まで完結ならT-RackS、いつものプラットフォームでサクッと試したいならTuneCore。
共通して言えるのは、良いミックスがあってこそAIマスタリングは輝くということ。まず無料で感覚を掴み、用途に合うものをセール時に導入しましょう。
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それでは。















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